人生100年時代を豊かに過ごすためには、
日常生活に制限のない期間である健康寿命の延伸が重要視されています。
お客様や地域の健康習慣づくりのサポートをし、健康寿命の延伸に貢献するために、
明治の牛乳や乳製品をお届けするだけではなく、
新たな取り組みを行っている㈱明治 特約店をご紹介します!
たけざわミルクに届く感謝の手紙。
これは、たけざわミルクが新たに始めた取組みに対するお客様からの手紙だという。
今回、お客様の健康に貢献するため、これまでの事業の枠を超えた取組をご紹介させていただく。
“私たちの仕事は、単に牛乳や乳製品をお届けしているのではなく、牛乳や乳製品を通じて健康をお届けしています。”
今回のインタビューで、竹澤社長をはじめ、スタッフの方々皆が共通して語っていたことである。
これまでの牛乳屋さんといえば、牛乳・乳製品を自宅まで届けてくれる生活インフラとしてのイメージだったが、今の牛乳屋さんは牛乳・乳製品を通じて、お客様が安心して楽しい生活が過ごせるようにサポートする健康インフラに変革していたのだ。
これを体現するために、たけざわミルクで新たに取組み始めたのが今回ご紹介する「運動提案」だ。
「健康な生活を送るためには、食事(栄養)・運動・睡眠・ストレス管理、この4つの要素に気を配ることが重要だと考えています。特に、私自身明治の特約店として始める前にドラックストアで働いていた経験から、運動の重要性を感じていました。しかし、運動用品など取り揃え準備はしたものの、運動するまでに至らなかったという声を多く耳にしていました。そこで、私たちが少しでもお客様の運動を始める後押しができれば、より健康に貢献できると思い、新たに運動提案の取組を始めました。」と竹澤社長は語ってくれた。
運動提案は、中之条研究という日常の身体活動と病気予防の関連についての研究に基づいています。この研究に基づいた専用の活動量計(ヤマサアクティブ万歩プラスTH-500)を紹介し、お客様に効果的な運動方法を提案している。
中之条研究とは、青栁幸利医学博士が、生まれ故郷の群馬県中之条町で65歳以上の住民5千人を対象に、日常の身体活動と病気予防の関係について2000年以降継続的に実施されている調査研究で、スポーツ庁でも紹介されています。(現在も調査研究は継続中)
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この運動提案を始める前に、まず自身で体感することが大切だと、社長とスタッフの方で活動量計を身に着けて試してみたという。
特に竹澤社長はコロナ禍の影響で外出が制限され、体重が増加してしまった。そこで、健康を届ける会社の店主が健康でなければと、同じ悩みを抱える他の㈱明治 特約店の店主と共に、ダイエットのためのグループを結成。
竹澤社長は、活動量計を身に着け、歩数や速歩き時間を計測し、効果的な歩き方を意識するとともに、食生活の改善に取り組んだ。その結果、1カ月半で体重が8kgも減らすことに成功。痩せることで体の調子もよく、健康的で若々しくも見られることもあり、歩くことの重要性を改めて実感。さらに社長の姿を見たスタッフも運動の習慣化と食生活改善の重要性を強く感じたという。
営業スタッフの荻田 寿美子(おぎた すみこ)さんと雅楽川 宏(うたがわ ひろし)さんは、特に運動提案を積極的にお客様に伝えている。
「年齢的に自分自身が運動の必要性を実感していましたので、同じ年齢層のお客様も多くお会いするため、健康維持のためには運動が必要ですよとお伝えてしています。」と荻田さんは語る。
健康のために歩かれているお客様は多いが、“どのくらい歩けばいいのか分からない”、“歩き方も自己流になっていて効果的な歩きになっていない”という方も多い。だからこそ、中之条研究の成果を説明し、歩数よりも速歩きといった歩く質が大事だということを強調しお客様へお伝えしているという。
一方、雅楽川さんは、「歩くことで病気予防ができるエビデンスがあることは素晴らしいこと。歩くことは誰でもできることなので、中之条研究の成果を紹介しながらお客様が自身の健康習慣を作るために、この運動提案は必ず伝えるべきです。」と語ってくれた。
スポーツ庁の調査※では、ウォーキングされている方は全国で6割を超え、60代以上になると7割近くにもなることから、ただ歩くのではなく、どんな歩き方でどれくらい歩いたら病気予防となるのか、これを知っていると知らないでは、健康への影響に大きな違いが生まれると感じた。
※「令和3年度スポーツの実施状況等に関する世論調査」
雅楽川さんは、「中之条研究の成果をもとに、活動量計を使った運動提案を通じて、お客様の健康生活のサポートができていることに誇りを持っています。栄養バランスのよい食事と運動することで、健康な生活を実感できるはず。私たちは牛乳や乳製品の提供だけでなく、お客様の健康のために尽力していることを、自信をもって伝えたいと思います。」と熱く語ってくれた。
運動を始めると同時に高いハードルが継続すること。そこで、たけざわミルクでは、専用の活動量計(ヤマサアクティブ万歩プラスTH-500)を使って運動を始めたお客様へ、定期的なフォローをされている。
お客様には、月に1回の面談や手紙を通じて、効果的な歩き方や活動量計の使い方についてのアドバイスを行い継続のサポートを行っている。さらに、希望するお客様には、30日間の平均歩数と平均速歩時間から、前月と比べてどうだったか、アドバイスなども記入された結果シートをお渡ししているという。
これにより、お客様のウォーキング継続を支援し、健康への意識を高めている。
「最初は高い目標を設定しがちなので、達成できず歩くことをやめてしまわないよう、徐々に歩数・速歩時間を上げていくように一緒に目標設定をしています。」と、お客様フォローをしている竹澤 崚太(たけざわ りょうた)さんは語る。
直接会うことができなくても、手紙やメモの一言など応援してくれる人がいることで、運動の習慣化の後押しとなっている。実際、活動量計を使ってウォーキングされている方の宅配継続率は高いそうだ。
実際に活動量計を持ってウォーキングされているお客様の一人、田中さんにお話をお伺いすることができた。
田中さんは、たけざわミルクから運動提案を受ける前から中之条研究のことを本で見て知っていたそうだ。ところが、健康のためにウォーキングを始めたものの、その時は途中でやめてしまい、続かなかった。
そんな中、たけざわミルクから、運動提案の紹介をされ、専用の活動量計もあるし、再開するにはいいきっかけだと思い始めることに。
「血圧が高く薬を飲んでいて、コレステロールの数値も高かかったので、ウォーキングすることで数値も下がり、薬も飲まないでよくなればと思いました。スタッフの方が一緒に頑張ろうと声をかけてくれたので、気持ちを新たにして取り組むことができました。」と田中さんは語ってくれた。
最初は目標値を高く設定してしまったため、達成できず悩むこともあったという。しかし、竹澤さんからのアドバイスで、目標を少しずつ上げていくことを提案され、その結果、田中さんの気持ちも楽になった。
「お会いしたり、メモなどで励ましていただいたり、褒めてもらえるので続けようという気持ちになります。この年で褒められるなんてことなかなかないですから、頑張ろうと思います」と語ってくれた。
まさにフォロー時の助言、手紙やメモでの一言が彼女の健康への取り組みを継続可能にしたのだ。
また、活動量計を持つことで歩く意識も変わった。これまではドラックストアまで買い物に車を利用していたが、歩いて向かったり、家の中でも歩数を稼ぐようにされている。さらに、歩く際も遠くを見るなど、効果的な良い歩きとなるように意識するようになった。今は認知症予防の指針である歩数と速歩時間をクリアすることを毎日意識しており、達成感と安心感があるという。
ウォーキングの効果も実感されている。買い物に行ったとき、これまでより早く到着することが増え、歩く速度が速くなっていることに気づいたり、マッサージに行ったときに先生から「田中さん足の筋肉しっかりしていますね」と言われたり、明らかに筋肉がついていることを感じているという。
運動することで食事への意識も高まり、良い循環にもなっている。
超高齢化社会の日本において、介護問題など課題がさけばれる中、介護予防・フレイル予防にこの取り組みは非常に有効で、ぜひ広がっていってほしい取り組みである。
田中さんのように、活動量計を通じてウォーキングを継続しているお客様は、約100名以上もいらっしゃる。
竹澤社長は、「この地域の皆さんの支援のおかげでビジネスを成し遂げており、地域への恩返しをしたいと考えています。健康は、身体だけでなく心も豊かにするものであり、商品だけでなく、運動提案を通じて地域の健康に貢献したい」と語ってくれた。
それは、経営理念の“全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、地域社会の健康及び、心豊かな生活に貢献すること”をまさに体現されている。
たけざわミルクの取り組みは、健康志向の広がる中で非常に有益な取組である。運動提案を通じて、お客様が健康な生活を送るためのサポートを提供し、豊かな人生を実現する手助けとなっている。ウォーキングは身近で誰でも実践可能な活動であり、その効果は健康を支える要因として、お客様・地域・社会に大いに貢献している。
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